手術を思い出す~その4
忙しかったのは
入院1日目
・手術説明・・執刀医(耳鼻科医)、麻酔科医、看護師など・・
・剃髪・・自分で病院内の美容室に行って剃髪(健康保険効かず)
・軽く断食?あったっけ?
入院2日目
・手術日
入院3日目
・医師による診察
・導尿カテーテル引っこ抜く(自分で起き上がってトイレに行かねばならない)
・点滴が少しずつ減っていき、ついになくなる
・普通食
位。
もう、入院4日目なんて暇で暇でしょうがない。
三食昼寝付き!なんて思っていたけど、とにかく暇。
めまいさえ出ていなかったら、多分外出許可とってどっかあそびに行っていたと思う。
1~3日目まではあれほど病室に来てくれていた看護師さんもパッタリ来ない。
医療行為もないからとにかく暇。
廊下に張り出されている病院食のメニュー表を見に行ったり暗記したり(暗記するんか
い!)院内図書館で本を借りてきたり、シャワー浴びたり、下のコンビニ行った
り・・・。同室の方にも人工内耳手術はおられなくて、患者さんとおしゃべりは皆無
だったなあ・・。
で、7日目くらいに音入れをして、そのまま退院。
担当医さんとは、「術後どうですか~?」「まだめまいサッパリ治らないんですけど」
「あ~~~ついに治りませんでしたかあ。どうやって帰るんでしたっけ?電車?
ホームから落ちないように気を付けてくださいねえ。一人で帰るのならタクシー使って
くださいよ。」「電車で帰ります。で、このめまいどうしたらいいんでしょうか??」
「ま~、まだ若い方だからそのうち治りますよ。日々薬っていうやつで・・・。」
そうかあ、めまいあっても退院するんや…と妙に納得したり。
お土産にもらった薬が、抗生物質。
一応傷が化膿しないように、処方された分全部飲み切ってください、という事でした。
で、この抗生物質が1週間分。コレが切れたころに2回目のマッピングと診察の予定
だったのですが、snow、見事に高熱を出すのでした。
めまいは凄いわ高熱は出るわでフッラフラです。
どないしたらいいですか?
っと病院に相談したところ、「タクシーで来てください」っとのこと。
通院日を変えるってことはできないのですか?っと聞いたところ、高熱出ているのが
やばいのでとにかく来てくださいと・・・。
タクシーで、家から病院までいくら?と調べたら5万円くらい。
オゲゲゲ・・・。
当然電車に乗っていきました。
付き添い家族、めっちゃ迷惑だっただろうと思う。
まっすぐ歩かないし、ホームは電車側に緩い斜面が付いているので、ユラあ~~っと
電車側に向かって歩くんですわ。それを支えなあかんし、電車乗ったら乗ったで
「なんか吐きそうです。」とかのたまうし。
病院に着いたら、「ハイよ」とまた抗生物質くれました。
そうか、これを貰うために病院来たのか。
付き添い家族の
「えっ!これからまた連れて帰らないといけないんですか・・・」という悲鳴にも近い
セリフ・・・・・。
「その状態で電車に乗るのは(家族が)大変でしょう。タクシー使って帰ってくださ
い。」
ああ、またタクシーかいな。五万円のためだったら頑張って電車乗って帰るよ。
っていうsnowに付き添い家族もあきれ果てていました。
あんまり家族の状況まで頭回っていませんでしたわ。頑張るのは家族の方でした。
ごめんなさい。
付き添い家族、家の最寄り駅からは、「タクシー乗ろう!ココは出すから!!」っと
乗っけてくれました。ウチ、細い路地の中なのですが、家族、そこの道!入ってくださ
い!できるだけ家に近づけて止めてください!!ってめっちゃ頑張ってた。
ありがとう。(っていうか自分がタクシー代出せよ・・・)
そして半年くらいは、タクシーにあれほど医者が乗れっていうのに乗らない頑固者、と
呼ばれ続けました。
タクシーは乗りましょう。
抗生物質を飲むと、次の日には熱も下がり楽になってきました。
ただ、この通院の翌日から出勤の予定だったのですね。
病院に行ったときに、こういう状況では復職はムリ、ということで2週間延長の
診断書を出してもらいました・・・。
職場にはエライ迷惑をかけてしまいました。
職場には挨拶?もかねて、2週間の途中で一度来たのですが、フラッフラなのを見て
だいぶ心配させてしまいました。じゃあ、帰りますねえ・・・机にどっか~ンと当たる
扉の位置がめまいのせいでわからず、変な方向で止まる。ええっと扉どこ?と手探りで
探す状況。
snow、そんなんで車通勤できるんか?
と聞かれ、復帰までには何とか・・・・と言ったところ、家が近いし送迎するわ!とおっしゃってくれました。(感涙!!!)
その節は本当にありがとうございました!!
(このブログ見てないでしょうけれども‥‥)
これなかったら、おそらくは復帰はもっと遅れたはず。電車でも通勤はできるのですが
この頃は一人で電車には乗れませんでした。
車の運転の方が先にできるようになっていたと思う。術後2か月くらい。
電車はさらに遅れて、術後半年後くらい。
車に乗っけてもらいながら、家までのドライブ。
この環境もすごくリハビリになっていました。車の中だと騒音も少ないし、あ、こうい
う声なんだとか、今こういうことを喋ってくれてはるんやな、とか。この言葉はこうい
う聞こえ方するんだなとか。
車の送迎だけではなく、リハビリにまで付き合ってくださって・・・
本当に本当にありがとうございました!!
本当だったらタクシーで来るべきなのですが・・・。
実はお値段だけではなくタクシーに乗ること自体も苦手だったりします。
これも聴覚障害者あるあるかな?
ちなみに、ここまで後遺症のめまいがひどかったケースは稀だそう。
年に1回もないケースだそうで・・。今までで2件3件あったかどうか、と
いうことらしい。その2、3件もやはり全員高齢者だったそうで。
高齢者故に治りが遅かったんですが、snowさんの場合なぜかわかんないんですね~
って言われました。
体力ないからです。ハイ。
タクシー乗らないからです。ハイ。
けど何が起こるかわかんないですね・・・ホントに。
こないだのマッピングの時に、成人でも両耳人工内耳が認められて、ボチボチ
する人が増えてきましたがどうされますか?と聞かれ
「う~~~ん・・」としか言えませんでしたわ。