alongsnowの日記

ペンドレット症候群により、先天性難聴。今は人工内耳ライフです。

人工内耳の装着、右か左か?

何か急に暑くなりましたね。

まだ5月やろ。

5月っていうとさわやかな季節のはず。何でこんなに暑いんだろ?

8月になったらどんだけ暑いんだろ。

 

こないだ講義形式の研修会行きました。

研修担当者に聴覚障害があるので・・・と伝えたところ、一番前でした・・・。

おおぅ、一番前・・・・。

昔のsnowだったら、一番前でもあんまり意味ないんですわ。

聴こえないから。

あ~寝られへん・・・位の感想しかなかったのですが、今回はちょっとどうだろう?

ちょっとは講師の話わかるだろうか??とドキドキしました。

結果・・・多分2割くらい。とっても話し方がわかりやすい講師さんでした。

脇道にそれないし、「え~」とか言わないし。テキストと合わせた話だったし。

講演が始まる前に、講師さんから声かけていただいたんです。ちょっとだけ手話

覚えたことあります。って。

凄い嬉しいことですよね。で、すごく気遣ってくださっていたと思う。

今テキストのここを話しています、ってテキストを掲げながら話してくださったので、

それを頼りに何を話しているんだろうって予想できたので。

なので、聞き取れたのは2割程度ですが、テキストと身振りと、お隣でノートを見せて

いただいたのと合わせたら8割くらいは理解できたかなあと。

すっごいことですよね。前はもうさっぱりわかりませんでしたもん。お隣の方がノート

見せてくださるか要約筆記してもらうのだけが頼りでしたもん。

 

本題から外れました。

人工内耳の手術をすることが決まって、次に決めるのが右か左のどちらに入れるかで

した。

snowはずっと左のみ補聴器装着でした。

右は補聴器付けても何を言っているかがわからないし、すごい低重音で響くので不快感

しか残らないんです。なのでずっと補聴器付けたこともなかったし「役に立っていない

耳」だったので、人工内耳で効果がなかったら補聴器に戻るということができないので

あれば、右なら諦めがつく、ダメでも補聴器が使える左が残っている。今より状況が

マイナスになることは絶対にない。右に装着したい。

でも、主治医の意見は補聴器装着の「役に立っている耳」の方でした。

ううううう~~~~~ん・・・・。

もう悩みましたね。

なんで左?と主治医に聞いたところ、「ずっと左耳で聞いているから、右脳しか音声を

認識しないから」、って返事が返ってきました。

もう、

??????????????????????????????????????

ですわよ。え、左耳ってどっち?右脳って何?ですわ。

思わずお茶碗持つ手ってどっちだっけ?とか確認しそうになりましたね。

アレですって。脳梗塞

左脳が梗塞を起こすと、後遺症として体の右側に麻痺が残る。

右側が梗塞を起こすと、後遺症として体の左側に麻痺が残る。

 

これと一緒で左耳で聞いた音声は右脳が処理する。

      右耳で聞いた音声は左脳が処理する。

 

耳は左右二つあるけど、脳みそは一つだからどちらで聞いた音も、脳みその同じ部分

で処理しているのかと思っておりました。違うのか。

脳みそって二つなんだ。二つで一つじゃないんだ。

そうするとsnowの右脳はかろうじて動いているけど、左脳は開店休業状態?

開店休業状態が長いから、今更客(音)が入っても何もできないってこと?

 

・・・・・・・・・そういうことらしい。

 

今からイチから音と言語を覚えるのは大変ですよと。

「あ」はこういう音だと一応分かっているのは右脳だけだと。左脳に「あ」という音を

入れても認識できないということらしい。

 

ま~~これ衝撃でしたね。

30数年間生きてて、全く知らんかったわと。

自分の体のことなのに知らないこといっぱいあるんですねえ。

 

けど、左に入れると補聴器使えなくなるし、それは勿体ない・・・・。

 

っていうsnowの迷いには主治医、バッサリと答えるのでした。

「あなたの左耳、あんまりというかほとんど音は聴こえていません。ちゃんと

聴力検査でもそう出ています。聴こえているような気がするのは気のせいです」

 

ほんっとに聴こえてなかったんだと気づいたのは術後でした。

聴こえていないのに聴こえていたような気がしたカラクリも術後に分かるのでした。

すごいぞう脳みそ。

で、左に入れて良かったなと今は思います。

左に入れていなければ、講義形式の研修会なんてさっぱりわからなかったと思う。

 

でも術前はほんっとに悩みましたねえ。

手術直前の剃髪まで悩んでましたもん。