alongsnowの日記

ペンドレット症候群により、先天性難聴。今は人工内耳ライフです。

人工内耳5年目(確認したら4年目)

人工内耳をして4年目が終わりました。

これから5年目です・・・。

合っていますよね?

え?もうそんなになる?

 

間違えていました。

 

3年目が終わったところです。今4年目です。

大丈夫か・・・・。題も間違えたままだわね・・・。

 

 

ボチボチ・・・気にになることがございます。

それは今のコクレアニュークレアス5の寿命です。

最新版はニュークレアス6ですが、snowが手術を受けたときはN(ニュークレアス)5

が最新版だったんですね。次人工内耳を購入するときはN6になります。

 

こんなん書いていいのかわかりませんが・・

ニュークレアスのお値段は987,110円でございます。税込み。

・・・・。

高。

 

 それがですね、今キャンペーンをしておりまして、N5装着者は540,000円に

なります。

 それでも高。

 けどだいたい半額ですね。

 どんなキャンペーン・・・・。

 

 このキャンペーンが10月30日までだそう。

 

 ・・・とはいえ、キャンペーンは実はしょっちゅう行われておりまして、私の記憶

する限りではいつでもこの価格だったような・・。

 新発売の頃と、後継機種が発売される前にはキャンペーンが行われるよとは聞いてい

たのですが、なんかずっと好評につき延長とかしているような気がする。

 

 だから大丈夫大丈夫と思っていたら、このキャンペーン、本当に10月末で終わるら

しい。その後はしないらしい。

 そういうわけなのか、今このキャンペーンにおまけも付けている。いくらかはわから

んけど万単位の部品がおまけで付くらしい。

 

 

 

 今の人工内耳壊れたら、このキャンペーンで買おうと思っていたのに。

 

 ありがたい事に今のところ絶好調。壊れる気配はなさそう。

 

 これがもし11月1日に壊れたら、多分泣く。

 多分じゃなくて本当に泣く( ノД`)シクシク…

 

 

 

 

 

 

 

 

夏の終わり

 涼しくなりましたねえ。

 ポケモンgoでトレーナーレベル21になったのにもかかわらず、いまだにピカチュウ

が図鑑にいません。

 

 今年の夏は蝉の鳴き声にびっくりしました・・・。

 

 あともう一つ驚いた夏の思い出・・・。

 マツモトキョシをブラブラしていて、グリーンの綺麗なアイシャドウ見つけたんで

す。あ、昔グリーンのアイシャドウ持っていたな。めっちゃ大事に使っていたんや。

角のところも爪楊枝でほじってな。

snow、緑とかグリーン好きなので。

 最近はブラウンばっかり買っていたな。たまにはこういうのいいかな・・とお買い上

げいたしました。

 で、オウチ帰ってつけてみました。鏡のぞき込みました。

 ・・・・・・・・・。

 なんかこれ見たことある。なんかどっかで見たことある。

 

 台所?

 台所で?

 ・・・・?

 食パン?

 ・・・食パン??

 あ~~~・・アレか。

 青カビの生えた食パン。

 

 加齢って残酷ですね

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 昨日ね、晩御飯外食したんです。

 で、トロロご飯頼んだんです(もう夏バテ気味ですね)

 ちょっとかっこいいお兄さんが注文に来ていまして、ちょびっとワイルド系の。

 「・・・・・・お願いします。」っと頼んだんです。

 

 したらちょっと、くぅうつってなって、ちょっと間があいて、

 

 「トロロご飯一つですね」って注文の確認をしはったんです。

 

 ・・・・・・・・・・・何?今のくぅうっつって。

 あと「トロロご飯」の響きに違和感ある。

 ・・・・・。

 アタシ、注文した時こんな発音してない。

 アタシ、もしかして

 「トトロご飯お願いします。」って言うたか?

 

 最近は、こういう自分が言った言葉を相手が繰り返し言ったときに、発音の違いとか

言葉の違いとか漢字の読み方の違いに気づくことが多くなりました。

 つまり、赤面することが多くなりました。トトロご飯は赤面通り越して青ざめました

わ・・・。多分アタシ、昔からずっとトロロのことトトロって言ってる。

 トトロご飯注文したの何回くらいあるんだろう・・

 

 無事に、トトロが乗っかかったごはんじゃなくて、山芋がすり下ろされたトロロご飯

を食べ終えて、レジに行くと、あのちょびっとワイルド系のお兄ちゃんでした。

 

 毎度ありがとうございました~またのお越しをお待ちしております~

 

 と爽やかに送り出してくれましたが、きっとトトロご飯の人やとか思ってはるんか

な。これでグリーンのアイシャドウ付けて行ってたら、トトロの青かびの人って印象が

残るんやろか。

 

 

 

 

 

  

 

人工内耳の臨界点

そ~~いえば、人工内耳の手術をして4年目を迎えました。

 え?

4年目?

・・・・・・・・。

 

もうそんなになるんですねえ。早いやん。

 

 人工内耳をする前は、1年か2年くらいしたら臨界点というか、聞こえの限界がくる

んだろうなあって思っていたんですよ。聞き取れるようになるレベルはここまで。これ

以上は聞き取れません、みたいな。

 

 人工内耳手術した当時は、すべての声が同じ「ぼーーーー」という聞こえ方だった。

 

 2年目はなんとなく人の声とそれ以外の環境音は区別できるようになった。 人の声はわかるけど宇宙語のよう。日本語か英語か韓国語か中国語の区別は全くつかなかった。たまに繰り返し聴く単語が聞き取れることがあったくらい。

 聴こえてくる音は正直嫌いだった。補聴器の方が自然な音だった。低いというか濁った音に聞こえてきて、正直この音に慣れる時が来るとは思えなかった。

 

 3年目には日本語らしく聞き取れるようになった。1対1なら初対面の人でも会話はなんとかできるようになった。環境音はだいたいすぐに何の音かわかるようになった。

 一番感動したのが、池にいた水鳥が羽ばたいて飛んで行ったとき。あの空気をはらんだ羽が立てるぶわっとした音が聞き取れたとき。羽が内側にはらんでいた空気を包み込みながらも切り裂いていくような音が聴こえたとき。生まれて初めて聞く音なのに、誰からも説明してもらわなくても、この音がどうやって生じた音なのかわかる瞬間。

 こんな音が存在するということに衝撃を受けた。

 こんな繊細な音がわかるというのに衝撃を受けた。

 

 4年目に気づいた事、

 私たちは「音」を捨てているんだという事実。

 目が見えている時、視界にはすべての風景が映し出されているけれども、実はほんの一部しか見ていない。今必要な部分だけを見ている。例えば道路を歩いている時は、前を走っている車、近づく自転車、すれ違う歩行者、信号を見ている。信号の横にあるラーメン屋が開店中なのか閉店の札がぶら下がっているのかは、「必要のない情報」ならば見えているけれども見ていない。見えていない。

 同じように音も、1年目2年目にあんなにもはっきりと聴こえていたハイヒールが地面を打つ音は全く聞こえない。足音も聞こえない。

 でも「音」は確かに存在する。

 ハイヒールの音に気を取られていたら、隣人との会話が聞き取れなくなってしまう。だから私たちは無意識のうちにハイヒールの音を捨てる。

 そうやって無意識のままに捨てられた音はどれだけあるのだろう。

 聞こえるということは、実は聞こえなくなることなんだということにびっくりする。

 補聴器にはそれがなかった。例えば前述した道路を歩いている時の視界に置き換えると、補聴器はほんの一部しか見えない。見えるのがラーメン屋の閉店の札だけかもしれない。そうすると私たちはラーメン屋の閉店の札を見ることだけしかできない。なので、それを無意識に視界から外すということはできない。 

 だから、雑音が聴こえていたら邪魔だと思いつつもその音は意識から外れることはない。聴こえる音の種類があまりにも少なすぎるから。

 でも人工内耳はありとあらゆる音を拾う。そして脳は抱えきれずに捨てる。

 その結果、聞きたかった情報だけが聞き取れるようになる。どの音を拾うかは脳がこれまでの知識と経験から無意識のうちに選択していくんだろうなあと思う。それを覚えるのに4年という歳月が必要だったのかもしれない。

 もっと歳月が必要なのかもしれない。

 

 先天性の成人とか、失聴期間が長い場合、人工内耳は入れた瞬間に、完全な音が聴こえるわけではない。長い歳月が必要だけれども、長い歳月があるということはそれだけ可能性もどこまであるかわからないということかもしれない。

 

 人工内耳の臨界点、2年くらいで来るだろうなと思っていたけど、まだまだこれから。

 発展途上中!

 

 そして20数年かけてスパイ級(?)にまで成長させてきた読唇術はアッサリと綺麗にサッパリ忘れ去られてしまうのでした・・。

 

 不便な時もあるんや、人工内耳の電池切れとか困るんやんってsnowは思うのですが、へっぽこ脳みそは、「しゃーないやん。snowの脳みその容量がそれしかないから悪いんやん。」って知らん顔しているのでしょう・・・。

 

 余談ですが、この夏、ポケモンGOがすごい流行りましたね。

 うちの家、ネズミと蝙蝠しか出ません。

 ちゃんと出る場所決まっているみたいですね。水辺ではコイキングとか・・。

 そうなん?うちってネズミと蝙蝠の巣窟なん?

 どっこの家もそうなんだと思っていたんですわよ。そしたらウチはポッポが多いかなっていう人が多くて、あ~~~うちもうちも!ポッポばっかり出るわ~困るわ~って話し合わせていますが、ごめんなさい。見栄張りました。

 ネズミと蝙蝠です。

 

 たまに外出中にネズミと蝙蝠に出くわすと、アレ?ウチから逃げてきたん?

とか思いますねえ。で、家に帰ってきたら、洞窟に帰ってきた~って思いますねえ。

ポケモン起動させたら、やっぱりの蝙蝠かネズミがお帰り~って迎えてくれるんや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月の蝉

8月になりました。

蝉よ蝉。

あんな大音量とは。

 

人工内耳する前の蝉のイメージは・・

 

ミ~~ン

                   ミ~~ン

   ミ~ン  ・・ミ~~ン

 

こんな感じだったんじゃなかろうか。風鈴的な。

 

今の人工内耳後4回目の夏は、

ジゴジゴジゴジゴジゴジジジジ・・

ジジジジジジ・・ミミミミミジゴゴゴゴジジジジ~ジ~ジ

ミミミミミミミミミミミジゴゴゴゴ~~

ってな感じ。

よおこの煩い中、仕事だとか家事だとか勉強だとか出来るわね。信じられないわ。

集中できない。

 

けど、なんか気が付いたら忘れているんだよね。

あれ?蝉の音いつ止んだんだろ?って・・。

煩くて集中できない!蝉の音しかアタマに入らん!!って思っていても、いつの間にか

別のことに集中して、蝉の音が気ににならなくなるんだよねえ。

え?蝉の音止んだ?って聞いてみると、

ジゴジゴジゴジゴジゴジジジジ・・
ジジジジジジ・・ミミミミミジゴゴゴゴジジジジ~ジ~ジ

ミミミミミミミミミミミジゴゴゴゴ~~

あ、止んでない。やっぱりうるさい・・・。

 

なんかこの感じ、ちょっと耳鳴りに似ている。

気にになるとドンドン音が大きくなるんよね。でも忘れるとフッと音が小さくなる。

 

でも、この蝉の音を聴くたびに実感。

あ~人工内耳したんだな。だから蝉の音ってこんなに大きいんだって。

 

で、庭師さんのこの言葉

「チェーンソーで枝を刈っていたらナ、蝉がワシにとまりよるねん。

・・・・仲間やと思われているんやな。」

と、いう話にもめっちゃウケることができるのでした。

「うわぁ、モテモテですねえ~~~~」なんて返せたり。

「相手蝉や!!」って突っ込まれたけど。

 

 

 

 

人工内耳リハビリ!??エ〇ァンゲリオンと共に音楽を。

梅雨ですねえ。

蒸し暑いですねえ。

 

さて、二十数年来の友人にこのブログの事話したんですよ。

そしたら、このブログの題名の「along snow」の意味を調べてくれて。

 

この雪掻きの商品名らしい。

よお見つけたな。友人。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・。

snow、掻かれてしまうやんけ。

 

どうも、雪掻き日記です。

昨日は50センチの雪が積もりました。このalong snowで掻いてみました。

なんということでしょう!

とてもサクサクと雪掻きができるではありませんか!

 

ごめんなさい。雪掻きしたことありません・・・・。

 

え~今日はリハビリ日記。

リハビリっていってもsnow自身はな~~んもしていません。

こればかりは、脳みそに頑張ってもらわんと。

人工内耳って脳みそが覚えるか覚えないかなので、snowが頑張ってもどうしようもない

んだよねえ。よく体に覚えこませるとか手で覚えるとかいうけど、それと同じ。

今「勉強しなさい」って言われたよってsnowが意識してても、脳みそが「はぁ?今やる

気ないねん」って思っていたら、どんなに頑張ってもそれが聞き取れません。逆にお

腹すいてたら「おやつ食べる?」がいとも簡単に聞き取れたり。そんなもんです。

 

snowは今でも半年くらいに1回の割合で病院にマッピングに行きます。

このマッピングも人それぞれで、頻度もそれぞれらしいのですが、snowは半年に1回

位のペースで行って、だいたい4つのマップ(聞こえ)のうち2つくらいは入れ替えてい

ます。4つマップがあると、一番小さい音のマップがしゃべりづらくなるんです

 で、コクレア Nucleus5のプログラムに「フォーカス」「ミュージック」「ノイズ」

「エブリディ」と4つあって、今まではずっと、日常生活における一般的な環境用の

「エブリディ」のみを使っていたんです。

前回で、STさんが、いっぺんほかのプログラム入れてみよかあ~って。

で、「ミュージック」入れてもらったんです。あともう一個入れてもらったけど何だっ

たか忘れたわ。ごめんなさい。

 

この「ミュージック」、名前のとおり音楽を聴くためのプログラムなのですが、第一印

象は、雑音めっちゃ聴こえる!でした。今までの「エブリディ」って会話に特化したプ

ログラムだったんですね。なので雑音はカットしていたのですが、この「ミュージッ

ク」は雑音も聴こえるんです。

 

で、当然聞きましたよ。音楽。

そのためのプログラムじゃないですかあ!ということで。

補聴器と人工内耳の大きな違いは「音楽」だとよく言われています。

人工内耳は、もともと会話に特化しているので、音楽鑑賞は最も苦手かもしれません。

なんというか、音楽のいいところをすべて省略してしまっているとでもいうのでしょう

か。

補聴器で聞く音楽は、楽器音が「邪魔」で、肝心の歌が全く聞こえないんです。

理想は、最小限のピアノの音のみで、ゆったりしたテンポの歌声のみが聴こえるの。

合唱でもグループでもなく、一人で歌うバラードのような。それでやっと、ああ、

ちょっと音楽鑑賞できてる私?みたいなかんじでした。

人工内耳はまるでダメでしたね~。どんなバラードでも歌声すらさっぱりわからん。

聞いてて楽しいっていうレベルじゃないわ。と・・・。

 

で、「ミュージック」で聞きました。youtube

んはあああああ!!なるほど!雑音!いらない音!こういうことだったんだ!

雑音でいらない音ってこういう意味だったんだ!

音楽って、雑音だいらない音だ・・・と思っていたもので構成されているんだ!

雑音と思っていたものでリズムが生まれて、ハーモニーが生まれて、その集合体が

メロディなんだ!

その雑音が欠けると、単調というか音楽のいいところがすべてそぎ落とされたような音

になるんですねえ。

で、聞く音楽はやはり、完全失聴する前の小学校5年以前に聞いたことがある曲のほう

が「よくわかる」気がするんですねえ。

 

まず、youtubeの「今日の日はさようなら~エヴァンゲリオン:碇【歌詞】」

 

動画ごと埋めちゃいたいけど、著作権とかあるんですよね。多分・・。

 

アタシねえ、アタシ、これで初めて「序奏」がなんなのか分かった気がします。

この動画は、アニメの一画面のみなのですが、歌詞が出てくるんです。

歌詞を頼りに、今どこを歌っているか予想をつけるんですね。なのyoutubeが一番いい

と思う。で、youtubeの中でも、歌手が歌っているようなので、歌詞字幕と口形を見

て、どこを歌っているんやろうかあ~って見当つけながら見て聴くんです。

今までの音楽の楽しみ方って、「あ、今この歌詞歌っている!」ってわかるところで

す。ほぼクイズ番組。その分かったのが嬉しいっていう楽しみ方。

 

でも「ミュージック」で「今日の日はさようなら~エヴァンゲリオン:碇【歌詞】」

聞いたとき、もう衝撃でした。

わかる!わかる!今序奏なんだ!これが序奏っていうやつなんだ!

たえる~ことなく~って今歌った!ハッキリわかる!

 

もう、おおおおおおおおおおお・・・・!の世界ですよ。

リズムっていうのがわかる!メロディもかろうじてわかる!

 

次が、youtube「【EVA 碇ver】 翼をください

こちらは歌詞字幕なし。なので上級編。

これも、歌詞を覚えているから、今がどこっていうのがわかるんですね。わかるのは

自分の中ではすごいこと。

 

なんか楽し~~~!楽しい!って、次のマッピングまで時々youtubeで音楽を聴いたり

していました。

そんなsnowにもう一つのある変化が起きていたのですが、ボケ~っとしていたsnowは

全然気づかないまま、次回のマッピングの時を迎えるのでした。

 

次回のマッピングでSTさんが言うんです。

どうですかあ?音楽聞いていますかあ?って。

 

何で音楽聞いているってわかるんですかい?ってびっくりしましたよ・・。たまたま話

題として振っただけらしいです。

 

続けて、STさんがおっしゃいました。

今、人工内耳と音楽の関係性の研究が進められていて、音楽聞いているともう一つの

効果があることがわかってきたんです。音楽聞いていると普段の会話も聞き取れるよう

になったという事例があることがわかって・・・・。

 

あああああ!それだ!!そうなんだ!!って、snowと脳みそ同時に「理解した」ような

感覚。アタシ、会話が前より分かるようになっている!!

音楽を「聴く」のってすごい難しいんです。音の種類も多様だし、楽器音と人の声を

同時に聞きながら、人の音を聴き分ける必要があるし。色んな雑音を組み上げて、リズ

ムにしメロディにしていく必要があるし。

それに比べて会話って、ある意味シンプルなんです。

難しい計算問題をした後で、それよりも若干簡単な問題を解くと、すごく簡単に思える

そういう感覚。その問題を解いたときは凄く難しかったように思っていたのに、それ

よりさらに難しい問題を解いた後だと、何でこれが難しいと思ったんだろうって思って

しまうような。

もちろん、会話ももっと領域を広げていけば、もっと難しいと思う。声の中の感情を

聞き分けていく必要もあるし、声質もあるし。

 

けど、音楽を聴くのはいいかもしれない。

この時の一語のみの聞き取りテスト、8割でした。初めての8割。

 

で、最後もう一曲。

「合唱曲「流浪の民」 横田めぐみさんの歌声 ソプラノソロ 歌詞字幕付き」

 

この曲は補聴器時代にも、明日人工内耳の手術をするという日も、最後に聴いとこう

とずっと聞いていたもので、最後に補聴器で聴いた音楽になります。

このソプラノだけは、今どこを歌っているんだろうとかそういうこと全く考えずに

ただただ美しいと初めて思えた歌声でした。

 

願わくば、youtubeではなく、ご本人が歌うのを直接聞いてみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人工内耳の装着、右か左か?

何か急に暑くなりましたね。

まだ5月やろ。

5月っていうとさわやかな季節のはず。何でこんなに暑いんだろ?

8月になったらどんだけ暑いんだろ。

 

こないだ講義形式の研修会行きました。

研修担当者に聴覚障害があるので・・・と伝えたところ、一番前でした・・・。

おおぅ、一番前・・・・。

昔のsnowだったら、一番前でもあんまり意味ないんですわ。

聴こえないから。

あ~寝られへん・・・位の感想しかなかったのですが、今回はちょっとどうだろう?

ちょっとは講師の話わかるだろうか??とドキドキしました。

結果・・・多分2割くらい。とっても話し方がわかりやすい講師さんでした。

脇道にそれないし、「え~」とか言わないし。テキストと合わせた話だったし。

講演が始まる前に、講師さんから声かけていただいたんです。ちょっとだけ手話

覚えたことあります。って。

凄い嬉しいことですよね。で、すごく気遣ってくださっていたと思う。

今テキストのここを話しています、ってテキストを掲げながら話してくださったので、

それを頼りに何を話しているんだろうって予想できたので。

なので、聞き取れたのは2割程度ですが、テキストと身振りと、お隣でノートを見せて

いただいたのと合わせたら8割くらいは理解できたかなあと。

すっごいことですよね。前はもうさっぱりわかりませんでしたもん。お隣の方がノート

見せてくださるか要約筆記してもらうのだけが頼りでしたもん。

 

本題から外れました。

人工内耳の手術をすることが決まって、次に決めるのが右か左のどちらに入れるかで

した。

snowはずっと左のみ補聴器装着でした。

右は補聴器付けても何を言っているかがわからないし、すごい低重音で響くので不快感

しか残らないんです。なのでずっと補聴器付けたこともなかったし「役に立っていない

耳」だったので、人工内耳で効果がなかったら補聴器に戻るということができないので

あれば、右なら諦めがつく、ダメでも補聴器が使える左が残っている。今より状況が

マイナスになることは絶対にない。右に装着したい。

でも、主治医の意見は補聴器装着の「役に立っている耳」の方でした。

ううううう~~~~~ん・・・・。

もう悩みましたね。

なんで左?と主治医に聞いたところ、「ずっと左耳で聞いているから、右脳しか音声を

認識しないから」、って返事が返ってきました。

もう、

??????????????????????????????????????

ですわよ。え、左耳ってどっち?右脳って何?ですわ。

思わずお茶碗持つ手ってどっちだっけ?とか確認しそうになりましたね。

アレですって。脳梗塞

左脳が梗塞を起こすと、後遺症として体の右側に麻痺が残る。

右側が梗塞を起こすと、後遺症として体の左側に麻痺が残る。

 

これと一緒で左耳で聞いた音声は右脳が処理する。

      右耳で聞いた音声は左脳が処理する。

 

耳は左右二つあるけど、脳みそは一つだからどちらで聞いた音も、脳みその同じ部分

で処理しているのかと思っておりました。違うのか。

脳みそって二つなんだ。二つで一つじゃないんだ。

そうするとsnowの右脳はかろうじて動いているけど、左脳は開店休業状態?

開店休業状態が長いから、今更客(音)が入っても何もできないってこと?

 

・・・・・・・・・そういうことらしい。

 

今からイチから音と言語を覚えるのは大変ですよと。

「あ」はこういう音だと一応分かっているのは右脳だけだと。左脳に「あ」という音を

入れても認識できないということらしい。

 

ま~~これ衝撃でしたね。

30数年間生きてて、全く知らんかったわと。

自分の体のことなのに知らないこといっぱいあるんですねえ。

 

けど、左に入れると補聴器使えなくなるし、それは勿体ない・・・・。

 

っていうsnowの迷いには主治医、バッサリと答えるのでした。

「あなたの左耳、あんまりというかほとんど音は聴こえていません。ちゃんと

聴力検査でもそう出ています。聴こえているような気がするのは気のせいです」

 

ほんっとに聴こえてなかったんだと気づいたのは術後でした。

聴こえていないのに聴こえていたような気がしたカラクリも術後に分かるのでした。

すごいぞう脳みそ。

で、左に入れて良かったなと今は思います。

左に入れていなければ、講義形式の研修会なんてさっぱりわからなかったと思う。

 

でも術前はほんっとに悩みましたねえ。

手術直前の剃髪まで悩んでましたもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊本・大分大震災と聴覚障害者

 熊本と大分で大震災がありました・・・。

 亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、現地の方々が少しでも早く落ち着かれます

ように・・・。余震が早くおさまりますように。

 

 14日の震度7地震が「前震」だったとのこと。なんということでしょう・・。

 

 snowも阪神体震災の経験者です。幸い被害が少ない地域だったのですが、それで

も本当に大変でした。甚大な災害は社会的弱者を生み出します。

 当時寝ていたsnowは「何が起きたのか」全く分かりませんでした。

 「地震が起きた」ということさえも分かりませんでした。

 

 周りの人は地鳴りの音で地震だとすぐわかったそうです。ですが、snowのような

聴覚障害者にはその地鳴りの音さえも聴こえないし、地震によって物が落ちる音も全く

わからないので、起きて初めて周りの状況を見て呆然としてしまうのです。

 多分家族がたたき起こしてくれなかったら、地震が来たことさえもわからず、「あ、

なんかめまいしたような気がする・・・」くらいでそのまま寝てたかもしれません。

 家具が倒れる音や食器類などが床に落ちて割れる音なんかもわからないんです。

 補聴器とかをつけていなければ、ほんっとに静寂の世界なので・・・。

 

 で、大変なのがその後です。

 阪神体震災当時は外部との連絡手段はFAXだけで、今のようにTVに字幕も入らな

いし、本当に情報が入らない状況でした。

 

 それと比べたら、今はTVに字幕はリアルタイムで入りますし、携帯電話という

手段もあるのですが・・・・それでも大変だと思います。

 携帯電話も電源が切れてしまえば何にもなりません。

 TVの字幕も、もし避難所にいる場合はどうでしょうか?

 避難所にはTVがあるかもしれません。

 初めから字幕表示だったらいいのですが、字幕が表示されていなかったら全く

情報が入らないことになります。

 どうかすべての避難所で字幕表示になってほしいと思います。

 そこに聴覚障害者がいるかどうかに関係なく、字幕表示が当たり前となって

ほしいです。

 おそらくは健聴者であっても、字幕表示は役に立つときもあると思います。

 字幕を入力してくださっている方も、生放送で長時間にわたってリアルタイムで

字幕を入力していかないといけないので大変だろうと思いますが、聴覚障害者にとっ

ては命綱となりますので、どうか続けてほしいと思います。

 

 あと、閉じ込めも多数あるようですが、これも聴覚障害者にとっては救助の声

が聴こえないので、助けに来てくれたことがわからないということもあるんです。

 救助者の呼びかけに声で反応することができたら、生存者と確認してもらえて

救助活動が始まりますが、無反応であれば不在、あるいは亡くなったものとみな

されてしまうかもしれません。

 

 あと補聴器とか人工内耳を震災で失ってしまうと、そのダメージも計り知れない

ものとなります・・・。

 

 ・・・どうか少しでも被害がこれ以上広がりませんように。

 少しでも早く落ち着きますように。