手術を思い出す~その3

人工内耳の手術が昼過ぎ位に始まって、終わったのは夕方。

この日の夜は辛かった。

 

何が辛いって、寝返りが打てないこと。

いや、多分打てるんですわ。仰向けとうつ伏せと、手術してない方を下にした横向き。

けど怖い。ちょっと動いたらズキッってくるし。

なので夕方からずっと仰向け。

 

そうすると・・・臀部が・・お尻が痛い。

寝返り打ちたい、けど怖い。お尻が痛い。だんだんずっと重心がかかっている部分が痛

くなってくるんです。

まるで全身で正座しているかのような痛みとしびれ。

 

あ~~~

寝返りって大事なんや。普段は無意識に寝返りしているけど・・・。

寝返り打てないと褥瘡なるもんね。そうかこういう事か・・・。

 

ウォーターベッドとか用意してくれへんかな~~~。

寝たことないけど。

 

で、とうとう我慢できずに夜の見回りに来た看護師さんに訴えました。

そしたら、え?っていう顔されました。

そんなん、勝手に打ったらいいやん、体位変換したらいいやんみたいな。

・・・・・

そらま~、小学生とか朝手術して、夕方には起きてトランプしているもんな。

 

なんか体が怖がって、動けないんです~

 

って言ったら、自分でベットの柵持って、腕の力で動いてくださいと。

 

どうやって?ああ、左を手術しているから、左手で反対の柵をつかんで、こう体動かす

んですね。んしょ・・・。

ん?

右手に点滴打っているから、点滴している腕が下になっちゃう。

結局腕がすぐにだるくなる。

で、仰向けに戻る。

 

臀部が、アンタ重いんじゃ、と悲鳴を上げる。

 

そんなこんなで、病室の窓から朝日が差し始めたころには、臀部がもう・・・。

手術している部位より痛いことになっておりました。

アタシ、どこ手術したんだっけ?

 

そして、朝ごはん。

なんと普通食でした。

 

これもビックリ。

 

ま~消化器系の手術じゃないもんな~~。

でも食パン2枚もあるよ・・。臀部にこれ以上重くなる気かって怒られるよ。

 

ちょっと覚えていないのですが、術部、多分ボンドみたいなので止めておりました。

最近ホッチキスが多いからそうなんかな、って思っていたのですが、接着剤みたいな

のでした。へ~~~。

ま、ホッチキスだと頭蓋骨に刺さるもんね。

 

そして、皮膚の内側は、後日体内で溶ける糸で縫っているのですが、私の場合

何故かこの糸が皮膚の外側にもちょっとだけ飛び出しておりました。

術後、なんかかゆい、チクチクする、違和感ある、と見てもらったところ、1~2ミリ

ほど飛び出しておりました。皮膚の外側のは溶けてなくならないそうですわ。

そういうこと2~3回あったかな。

ハサミでチョンと切ってしまうと、びっくりするくらい違和感消えるので、また次飛び

出したら自分で切ってもいいですか?って聞いたら、当然ダメですと。じゃあ、家族か

誰かに切ってもらうのは?と聞くと、それもダメです。医療行為なので、と。

ま、ハサミ手渡されて、頭から出ている糸切って、って言われたらびっくりするわな。

服の糸くず切って、って頼まれた時も、服本体切っちゃったらどうしよう、ってちょっ

と緊張するもんな。

 

そして私、人工内耳の手術をする前は、イメージが、「脳に電極を刺す」だったんです

ね。開頭手術をして、脳に電極棒を差し込んでそこから刺激を与えて音を認識する。

と・・・。

そんなこと全然ありませんでした。耳よりの頭蓋骨にちょっと穴開けて、そこから蝸牛

にクルクルとやわらかい電極通すだけです。

そして臀部が痛くなる、ということです。(←違うやろ)

 

あんま医学的なことはわからないけど、せっかく耳にも穴があいているんだから、

そこから電極を刺すことができるようになったら、多分日帰り手術もできるし

もっと人工内耳してみよっかな、っていう人も増えるだろうなあ。

 

そして耳の後ろ3㎝くらいの位置にマグネットが付いた受信部分を頭蓋骨と皮膚の間に

埋め込んで、体外装置と引っ付けて使うことになります。補聴器のような耳にかける

部分にはマイクとバッテリーが付いています。

なので体内装置のバッテリーがいつか電池切れになる、ということもありません。

 

で、この体内に埋め込んでいる装置は、人体に無害なシリコンと金属部分はプラチナ

でできているそう。このプラチナが結構するそうな。

なので、

今付けている時計百何万するんですよ~

みたいな会話を聞くとき、snowは「え~凄いですねえ」と言いつつ、密やかに

「ワタクシ、プラチナを埋め込んでいるのですよ。オホホ・・」なんて思います。