alongsnowの日記

ペンドレット症候群により、先天性難聴。今は人工内耳ライフです。

右手のドアが開きます

 人工内耳を始めてから聞き取れるようになった言葉の一つ。

 電車に乗った時の、「まもなく〇〇駅に到着します。右手のドアが開きます」って

いうアナウンス。

 

 へ~~~、次の駅だけじゃなくて、開く側のドアもアナウンスしてくれるんだ、って

ちょっとびっくりしましたわよ。

 

 聴覚障害者にとって、この電車のアナウンスが聴こえないから、電車の中で寝ること

ができない、ずっと駅の名前を目で追っている、っていうのは有名な話だと思う。

 ついでにもうひとつ。

 ドアにはもたれない。

 ドアにもたれたら、停車した時にどちらが開くかわからないから、うっかり開くのに

気付かないとホームに落ちちゃう。

 なのでドアには絶対にもたれない。

 

 で、このアナウンスが聞き取れたとき、snowはごっつい感動したわけよ。

 わあ、こんなアナウンスまで聞き取れる!って。

 で、アナウンスの内容までには頭が回っていないわけよ。

 

 で、何回も電車に乗って、しばらくして気づくわけよ。

 え?右手ってどういうこと?

 

 右手・・お箸持つ方・・・。

 お箸持つ方のドアが開くって・・・・・。

 snowの右手・・・いま隣の車両の方向いているんだけど・・・。

 ・・・

 周り見渡してみたら、みんなバラバラの方向むいているじゃないですか。

 バラバラの方向向いているっていうことは、皆の右手もバラバラの方向向いているわ

けで。

 右手のドアってどっちよ!?

 誰基準の右手???

 

 結局snow、この謎掛けわからなかった。

 

 聞きました。

 

 電車の進行方向に顔を向けての「右手」という事だそうです。

 

 けど、方向音痴のsnowには、自分の向いている方向をそのままに

頭の中で、顔を進行方向に向けた場合の右手、ってとっさに分からない。

 結局考えるよりも、実際に顔を進行方向に向けたほうが早い。

 

 こんな感じなので、結局、電車の中で爆睡して、自分が降りたい駅のアナウンスを

聞いてぱっと起きる芸当なんかできっこない。

 ドアにもたれることも多分できない。

 

 ま、人生ずっと修行ですわな。