alongsnowの日記

ペンドレット症候群により、先天性難聴。今は人工内耳ライフです。

人工内耳リハビリ!??エ〇ァンゲリオンと共に音楽を。

梅雨ですねえ。

蒸し暑いですねえ。

 

さて、二十数年来の友人にこのブログの事話したんですよ。

そしたら、このブログの題名の「along snow」の意味を調べてくれて。

 

この雪掻きの商品名らしい。

よお見つけたな。友人。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・。

snow、掻かれてしまうやんけ。

 

どうも、雪掻き日記です。

昨日は50センチの雪が積もりました。このalong snowで掻いてみました。

なんということでしょう!

とてもサクサクと雪掻きができるではありませんか!

 

ごめんなさい。雪掻きしたことありません・・・・。

 

え~今日はリハビリ日記。

リハビリっていってもsnow自身はな~~んもしていません。

こればかりは、脳みそに頑張ってもらわんと。

人工内耳って脳みそが覚えるか覚えないかなので、snowが頑張ってもどうしようもない

んだよねえ。よく体に覚えこませるとか手で覚えるとかいうけど、それと同じ。

今「勉強しなさい」って言われたよってsnowが意識してても、脳みそが「はぁ?今やる

気ないねん」って思っていたら、どんなに頑張ってもそれが聞き取れません。逆にお

腹すいてたら「おやつ食べる?」がいとも簡単に聞き取れたり。そんなもんです。

 

snowは今でも半年くらいに1回の割合で病院にマッピングに行きます。

このマッピングも人それぞれで、頻度もそれぞれらしいのですが、snowは半年に1回

位のペースで行って、だいたい4つのマップ(聞こえ)のうち2つくらいは入れ替えてい

ます。4つマップがあると、一番小さい音のマップがしゃべりづらくなるんです

 で、コクレア Nucleus5のプログラムに「フォーカス」「ミュージック」「ノイズ」

「エブリディ」と4つあって、今まではずっと、日常生活における一般的な環境用の

「エブリディ」のみを使っていたんです。

前回で、STさんが、いっぺんほかのプログラム入れてみよかあ~って。

で、「ミュージック」入れてもらったんです。あともう一個入れてもらったけど何だっ

たか忘れたわ。ごめんなさい。

 

この「ミュージック」、名前のとおり音楽を聴くためのプログラムなのですが、第一印

象は、雑音めっちゃ聴こえる!でした。今までの「エブリディ」って会話に特化したプ

ログラムだったんですね。なので雑音はカットしていたのですが、この「ミュージッ

ク」は雑音も聴こえるんです。

 

で、当然聞きましたよ。音楽。

そのためのプログラムじゃないですかあ!ということで。

補聴器と人工内耳の大きな違いは「音楽」だとよく言われています。

人工内耳は、もともと会話に特化しているので、音楽鑑賞は最も苦手かもしれません。

なんというか、音楽のいいところをすべて省略してしまっているとでもいうのでしょう

か。

補聴器で聞く音楽は、楽器音が「邪魔」で、肝心の歌が全く聞こえないんです。

理想は、最小限のピアノの音のみで、ゆったりしたテンポの歌声のみが聴こえるの。

合唱でもグループでもなく、一人で歌うバラードのような。それでやっと、ああ、

ちょっと音楽鑑賞できてる私?みたいなかんじでした。

人工内耳はまるでダメでしたね~。どんなバラードでも歌声すらさっぱりわからん。

聞いてて楽しいっていうレベルじゃないわ。と・・・。

 

で、「ミュージック」で聞きました。youtube

んはあああああ!!なるほど!雑音!いらない音!こういうことだったんだ!

雑音でいらない音ってこういう意味だったんだ!

音楽って、雑音だいらない音だ・・・と思っていたもので構成されているんだ!

雑音と思っていたものでリズムが生まれて、ハーモニーが生まれて、その集合体が

メロディなんだ!

その雑音が欠けると、単調というか音楽のいいところがすべてそぎ落とされたような音

になるんですねえ。

で、聞く音楽はやはり、完全失聴する前の小学校5年以前に聞いたことがある曲のほう

が「よくわかる」気がするんですねえ。

 

まず、youtubeの「今日の日はさようなら~エヴァンゲリオン:碇【歌詞】」

 

動画ごと埋めちゃいたいけど、著作権とかあるんですよね。多分・・。

 

アタシねえ、アタシ、これで初めて「序奏」がなんなのか分かった気がします。

この動画は、アニメの一画面のみなのですが、歌詞が出てくるんです。

歌詞を頼りに、今どこを歌っているか予想をつけるんですね。なのyoutubeが一番いい

と思う。で、youtubeの中でも、歌手が歌っているようなので、歌詞字幕と口形を見

て、どこを歌っているんやろうかあ~って見当つけながら見て聴くんです。

今までの音楽の楽しみ方って、「あ、今この歌詞歌っている!」ってわかるところで

す。ほぼクイズ番組。その分かったのが嬉しいっていう楽しみ方。

 

でも「ミュージック」で「今日の日はさようなら~エヴァンゲリオン:碇【歌詞】」

聞いたとき、もう衝撃でした。

わかる!わかる!今序奏なんだ!これが序奏っていうやつなんだ!

たえる~ことなく~って今歌った!ハッキリわかる!

 

もう、おおおおおおおおおおお・・・・!の世界ですよ。

リズムっていうのがわかる!メロディもかろうじてわかる!

 

次が、youtube「【EVA 碇ver】 翼をください

こちらは歌詞字幕なし。なので上級編。

これも、歌詞を覚えているから、今がどこっていうのがわかるんですね。わかるのは

自分の中ではすごいこと。

 

なんか楽し~~~!楽しい!って、次のマッピングまで時々youtubeで音楽を聴いたり

していました。

そんなsnowにもう一つのある変化が起きていたのですが、ボケ~っとしていたsnowは

全然気づかないまま、次回のマッピングの時を迎えるのでした。

 

次回のマッピングでSTさんが言うんです。

どうですかあ?音楽聞いていますかあ?って。

 

何で音楽聞いているってわかるんですかい?ってびっくりしましたよ・・。たまたま話

題として振っただけらしいです。

 

続けて、STさんがおっしゃいました。

今、人工内耳と音楽の関係性の研究が進められていて、音楽聞いているともう一つの

効果があることがわかってきたんです。音楽聞いていると普段の会話も聞き取れるよう

になったという事例があることがわかって・・・・。

 

あああああ!それだ!!そうなんだ!!って、snowと脳みそ同時に「理解した」ような

感覚。アタシ、会話が前より分かるようになっている!!

音楽を「聴く」のってすごい難しいんです。音の種類も多様だし、楽器音と人の声を

同時に聞きながら、人の音を聴き分ける必要があるし。色んな雑音を組み上げて、リズ

ムにしメロディにしていく必要があるし。

それに比べて会話って、ある意味シンプルなんです。

難しい計算問題をした後で、それよりも若干簡単な問題を解くと、すごく簡単に思える

そういう感覚。その問題を解いたときは凄く難しかったように思っていたのに、それ

よりさらに難しい問題を解いた後だと、何でこれが難しいと思ったんだろうって思って

しまうような。

もちろん、会話ももっと領域を広げていけば、もっと難しいと思う。声の中の感情を

聞き分けていく必要もあるし、声質もあるし。

 

けど、音楽を聴くのはいいかもしれない。

この時の一語のみの聞き取りテスト、8割でした。初めての8割。

 

で、最後もう一曲。

「合唱曲「流浪の民」 横田めぐみさんの歌声 ソプラノソロ 歌詞字幕付き」

 

この曲は補聴器時代にも、明日人工内耳の手術をするという日も、最後に聴いとこう

とずっと聞いていたもので、最後に補聴器で聴いた音楽になります。

このソプラノだけは、今どこを歌っているんだろうとかそういうこと全く考えずに

ただただ美しいと初めて思えた歌声でした。

 

願わくば、youtubeではなく、ご本人が歌うのを直接聞いてみたいです。