alongsnowの日記

ペンドレット症候群により、先天性難聴。今は人工内耳ライフです。

淋しいのはアンタだけじゃない③

10月初めに発売されていました。

淋しいのはアンタだけじゃないの3巻。

 

なんかもう凄い本ですわ・・・。

 

この本は健聴者にとって聴覚障碍者とはどんなの?というだけではなく、私たち

聴覚障碍者にとってさえも、聴覚障碍ってどんなの?っていうのが「初めて」わかるよ

うな感覚だったように思います。

 

よく、「どれくらい聴こえているん?」とか「聴こえないってどういう事?」って聞か

れるのですが、・・・・・・・さっぱりわかんない。

自分にとって「聴こえている世界」を知らないから、自分の聞こえを説明できないんだ

ろうなあ・・・と思っていたけど、この本を読んで、ほんっとに自分が聴こえない状況

がどんなのか知らなかったかもしれないって思い知りましたわ。

 

人工内耳をして、初めて知ったのですが、環境音・・・ほんっとにうるさい。

全く誰もしゃべっていない状況でも、絶えず何らかの音はしているんですね・・・。

健聴者は、環境音の中から必要な音だけを無意識に聞き取り、環境音の中でも自分の

聞きたい音だけを拾うことができるんですよね。

 

これは・・・知らなかったなあ・・・。

 

補聴器の時代は逆に何も聞こえていなかったので、ずっと静かだったんです。

それが当たり前だと思っていたんです。

 

で、人工内耳を始めると、環境音がうるさすぎて肝心の会話が聞き取れない。

何でこんなに環境音ってあるの?

 

・・・・「聴こえる」って一体どういう事?

どないしたら会話が聞き取れるの?

 

会話が小さくて聞き取れないから音を上げると、周りの環境音が大きすぎて肝心の会話

が聞き取れない。

肝心の会話自体も音がひずんで聴き取れない。

 

これが「聴覚障碍」っていう事なんだなあ・・・・と思います。

 

で、聴覚障碍と言っても千差万別ですよね。

50dBで会話が難しい人もいれば、90dB以上でも会話がある程度できる人もいる。

 

snow、右も左もほぼ同じdBなんです。若干右が悪いかな、位。

でもって聴力検査のグラフもほぼ同じ感じなのです。

それでも右は全く音を理解しない。

左は理解できる。

同じ一人の人間でも、これだけ右と左でほぼ同じ条件でさえ聞こえは違うんです。

 

佐村河内さんが、「自分は感音性難聴である。」と認めてほしい気持ちも・・やはり

わかるような。

100dBの自分から見たら。50dBで語音明瞭度が71%だったら、「かなり聴こえ

るのかな」と思ってしまいますが、違うんですね。

私にとっては100dBの「この今の瞬間」が一番聞こえない時期ですが、

佐村河内さんにとっては50dBの「今の瞬間」が一番聞こえない時期であると思うん

です。その一番聞こえない時期は50dBであっても100dBであっても「苦しみ・

不自由さ」は同じかもしれない。100dBだと補聴器さえも無意味になるから、50

dBは軽度の難聴である、ということは本人にとっては何の意味もないんです。

その「苦しみ・不自由さ」を理解することなく、50dBで語音明瞭度が71%だから、

「聴こえているのではないか」と言うのはおかしいと思う。

 

ただ、実はもう一つ論点があって、佐村河内さんは当初は「全聾」だということだった

んですね。これは佐村河内さんが自ら言っていた言葉なのか、マスコミが付けたのか

どうかはわからないのですが、医学上「全聾」ではない、という診断は下されている

わけですよね。

で、マスコミは「全聾」ではなかったから佐村河内さんは自分の障害を偽っていると

言っているわけで、「聴覚障碍者ではなかった」とは言っていないと思うんです。

医学上「聴覚は正常である」という診断は付いていないですしね。

 

「全聾であることを否定された」イコール「聴覚障碍者ではなかった」ということでは

ないと思うんです。

ただ、佐村河内さん自身も、「全聾」の状態は知らないと思うんですね。単純に全く何

の音も聴こえません、というのが「全聾」ではないと思うので。50dBで補聴器をせ

ずに全く音を感じることができないから「全聾」ですということにはならないと思う。

 

自分がずっと全聾だと信じて何年か過ごして、こういう騒動が起きて、「全聾(完全失

聴)ではありません。50dBの難聴です。」って言われて、「エッ?」って感じなん

やろうなあ。

snowも人工内耳する直前の診断で「ほぼ聴こえていません」って言われて「へ?」

って思いましたもん。ちゃんと日常会話は聴こえていると思っていましたもん。

聴覚は「感覚」ですね。ほんとに・・・。

 

snowもたまにどちらかというと中程度難聴者の方とおしゃべりすることがあります

が、「全然聞こえなくて日常生活がすごく大変。」と言いながら、喫茶店で「ホットで

すか?アイスですか?」と聞かれて、全く聞き返すこともなく「ホットで」とかスムー

ズに返事しているのを見ると、ん??とか思うことあります。学校とか仕事とかがホン

トにしんどい、って言いながら「カラオケがストレス発散で~」と続くと、もう頭の中

?????だらけですわ。重度にしたら、ただ鉄だか何だかの金属の棒持って歌うとい

う苦行ですもんカラオケなんて。(もちろんこれも千差万別。好きな方もいらっしゃる

と思います。)

 

ただ、中程度と重度ではまた大変さとかも違うんですね。

重度はもう突き抜けていて、もう全部しょうがないかあ~っていい意味で諦めつくんで

す。ちょっとなんかしたら、聴こえないのに凄い!って言ってもらえるし?

中程度はそこで、できるだけ健聴者に近づくことが求められるので、やはりしんどい面

はあるんですよね。進行性難聴ということもあるかもしれないし。ちゃんと聴こえてい

るやんって言われることもあるだろうし。私みたいな人が同じ聴覚障碍同士なのに、「

カラオケ行かない?」って誘っても「なにも楽しくないから行かん。」とか言うし(理

解しないし)

 

佐村河内さんの「HIROSHIMA」は実は、人工内耳する前に最後に聴いた音楽

なんです。生まれて初めてCD買いましたし。あと数日で人工内耳にする、きっともう

音楽は今のように聞こえないだろう。そしたら最後に聴きたい音楽ってなんだろう?と

考えて選んだのが「HIROSHIMA」だったんです。

NHKの「魂の旋律~音を失った作曲家~」も見ましたし。

もしかしたら「HIROSHIMA」はほとんど聴き取れていないかもしれませんが、

ただ「美しい旋律だな」と思ったのは憶えています。ドラムとかは私にとっては「好ま

しくない音」で突然割り込んでくる不快音ですが、そういうのもあまりなく、低音から

高音へも緩やかに行くので「聴きやすい」音楽でした。

実際の作曲は新垣さんなのですが、佐村河内さんが監修?、はしているんですよね。

耳が不自由な人が作った音楽、という印象はあります。

殆ど聴こえていないので、果たしてこの印象が正しいのかどうかはわからないのです

が。

 

佐村河内さんが「聴覚障碍」であることには何ら変わりはないわけですし、作曲が新垣

さんだったかもしれませんが、音楽に全くかかわりのないということではないんです

よね。

おそらくは音楽好きですよね。

そしたら佐村河内さんでなければ創れない音楽もきっとあるので、いつかまた創って

貰えたらなあと思います。

音楽って凄いなと思うときがあります。人は自然と、音楽を生活の中に、人生に溶け込

ませいていますよね。

うらやましいなあと思う。

聴覚障碍者にとっても健聴者にとっても楽しむことのできる「音楽」を聴力を失った

「佐村河内さん」だからこそ創れるのではないかと思います。

 

淋しいのはアンタだけじゃない3巻に、竹川さん(仮名)と言う方が出ておられました。

多分・・・何度もお邪魔させていただいたブログの方だと思います。

多分・・・・・ご近所さんかも・・・・??

この方も同じく人工内耳装着者でオカリナを楽しんでおられるそう。

人工内耳は「会話」に特化しているので、音楽を楽しむのはなかなか難しいようですが

こうやって楽しんでおられる方がおられるということは、なんかこれからの人工内耳

人生の可能性がどんどん広がっていっているようでとても嬉しいです。

 

作者の吉本さん、編集のサクライさんにも、ありがとうございました。

聴覚障碍がどういうことか?ということが分かったような気がします。

そして、このブログにもなんどか人工内耳の後退と書いているように、人工内耳と

少し距離を置きかけていましたが、そうではなく「聴く」ことが大事なのだと

気づかされたような気がします。

自分にとってのベストな聞こえは「この小さいマップ(音)」だと思っていましたが

STさんが言っているように「聴き続けること」「大きなマップを聴くこと」がどうし

て大事なのかわかったような気がします。

分かったうえで大きな音と向かい合う事はとても大事ですよね。

何もわからないまま、大きな音と向かい合えと言われたら苦行なだけですもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人工内耳の寿命

だいぶ涼しくなってきました。

去年は9月どころが10月も暑い暑いって言っていたような気がするけど・・。

結構涼しいですね^^

 

こないだマッピングでした。

その時にSTさんと、コクレアから新発売となったKANSOの話題になり、そのついで

に、人工内耳の体外装置ってどれくらい持つのか?という話になったんです。

私自身は5年くらいかな?って思っていたのですが、なくしたり落としたりしがちな

子どもと違って、大人の方は長い人で15年くらい持つらしいです。

 

15年!!!??

 

うえ?

そんなに持つのか??

補聴器でも5年くらいだったような・・・。

 

STさん曰く、故障したりした場合は、故障した体外装置をコクレアに送って、修理

が終わったものが返ってくるのではなく、新品ではないけれども代替機が送られてきて

それをずっと使う仕組みになっており、そうやって代替機をつないだりして15年以

上持つ方は珍しくないと・・・。

 

そう言われて思い出したんです。

そういえば友人、ニュークレアス5の前のフリーダムだったんです。

手術をした頃がフリーダムで、私が手術をするちょっと前にニュークレアス5が

出たので、買い替えたと。

で、フリーダムとニュークレアス5の聞こえ方が全然違うので、慣れるのに時間が

かかっていると。

フリ―ダムも10年くらい使っていたことに・・なるのかなあ。もっとだっけ?

 

STさんもフリーダムとニュークレアス5の性能というか聞こえ方がだいぶ違うので

結局ニュークレアス5が慣れなくて、フリーダムに戻った方もおられると言っていまし

たわ。

 

そういう事もあるんやね。

ニュークレアス5で、技術・性能はこれ以上は発展しないというところまで来ていて

あとは、オプション機能の向上くらいとどまっているので、ニュークレアス5から

ニュークレアス6に変わってもそこまで違和感を感じるほど聞こえが変わるわけでは

ないらしい。ニュークレアス5とニュークレアス6の違いって、騒音をおさえたりする

機能がリモコンによる手動(N5)から自動(N6)に変わった位って聞いたような。

 

私、いくつまで人工内耳するやろか。寿命はいくつだろうか。

 

あと何回買い替えることになるのか。

 

できれば今の体外装置を長く使えたら・・・ということをSTさんに話したら、

 

「お手入れあんまりできてないですよ。ホラ、電池の接続口とか埃いっぱいやで。」

 

って、言われちゃいました。

 

こないだは磁石落とすしな。

反省。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手術を思い出す~その4

忙しかったのは

 入院1日目

  ・手術説明・・執刀医(耳鼻科医)、麻酔科医、看護師など・・

  ・剃髪・・自分で病院内の美容室に行って剃髪(健康保険効かず)

  ・軽く断食?あったっけ?

 

 入院2日目

  ・手術日

 

 入院3日目

  ・医師による診察

  ・導尿カテーテル引っこ抜く(自分で起き上がってトイレに行かねばならない)

  ・点滴が少しずつ減っていき、ついになくなる

  ・普通食

 

位。

もう、入院4日目なんて暇で暇でしょうがない。

三食昼寝付き!なんて思っていたけど、とにかく暇。

めまいさえ出ていなかったら、多分外出許可とってどっかあそびに行っていたと思う。

1~3日目まではあれほど病室に来てくれていた看護師さんもパッタリ来ない。

医療行為もないからとにかく暇。

廊下に張り出されている病院食のメニュー表を見に行ったり暗記したり(暗記するんか

い!)院内図書館で本を借りてきたり、シャワー浴びたり、下のコンビニ行った

り・・・。同室の方にも人工内耳手術はおられなくて、患者さんとおしゃべりは皆無

だったなあ・・。

 

 

 

で、7日目くらいに音入れをして、そのまま退院。

担当医さんとは、「術後どうですか~?」「まだめまいサッパリ治らないんですけど」

「あ~~~ついに治りませんでしたかあ。どうやって帰るんでしたっけ?電車?

ホームから落ちないように気を付けてくださいねえ。一人で帰るのならタクシー使って

くださいよ。」「電車で帰ります。で、このめまいどうしたらいいんでしょうか??」

「ま~、まだ若い方だからそのうち治りますよ。日々薬っていうやつで・・・。」

そうかあ、めまいあっても退院するんや…と妙に納得したり。

 

お土産にもらった薬が、抗生物質

一応傷が化膿しないように、処方された分全部飲み切ってください、という事でした。

 

で、この抗生物質が1週間分。コレが切れたころに2回目のマッピングと診察の予定

だったのですが、snow、見事に高熱を出すのでした。

 

めまいは凄いわ高熱は出るわでフッラフラです。

どないしたらいいですか?

 

っと病院に相談したところ、「タクシーで来てください」っとのこと。

通院日を変えるってことはできないのですか?っと聞いたところ、高熱出ているのが

やばいのでとにかく来てくださいと・・・。

 

タクシーで、家から病院までいくら?と調べたら5万円くらい。

 

オゲゲゲ・・・。

 

当然電車に乗っていきました。

付き添い家族、めっちゃ迷惑だっただろうと思う。

まっすぐ歩かないし、ホームは電車側に緩い斜面が付いているので、ユラあ~~っと

電車側に向かって歩くんですわ。それを支えなあかんし、電車乗ったら乗ったで

「なんか吐きそうです。」とかのたまうし。

 

病院に着いたら、「ハイよ」とまた抗生物質くれました。

そうか、これを貰うために病院来たのか。

 

付き添い家族の

「えっ!これからまた連れて帰らないといけないんですか・・・」という悲鳴にも近い

セリフ・・・・・。

 

「その状態で電車に乗るのは(家族が)大変でしょう。タクシー使って帰ってくださ

い。」

 

ああ、またタクシーかいな。五万円のためだったら頑張って電車乗って帰るよ。

 

っていうsnowに付き添い家族もあきれ果てていました。

 

あんまり家族の状況まで頭回っていませんでしたわ。頑張るのは家族の方でした。

ごめんなさい。

 

付き添い家族、家の最寄り駅からは、「タクシー乗ろう!ココは出すから!!」っと

乗っけてくれました。ウチ、細い路地の中なのですが、家族、そこの道!入ってくださ

い!できるだけ家に近づけて止めてください!!ってめっちゃ頑張ってた。

ありがとう。(っていうか自分がタクシー代出せよ・・・)

 

そして半年くらいは、タクシーにあれほど医者が乗れっていうのに乗らない頑固者、と

呼ばれ続けました。

タクシーは乗りましょう。

 

 

 

抗生物質を飲むと、次の日には熱も下がり楽になってきました。

 

ただ、この通院の翌日から出勤の予定だったのですね。

病院に行ったときに、こういう状況では復職はムリ、ということで2週間延長の

診断書を出してもらいました・・・。

 

職場にはエライ迷惑をかけてしまいました。

 

職場には挨拶?もかねて、2週間の途中で一度来たのですが、フラッフラなのを見て

だいぶ心配させてしまいました。じゃあ、帰りますねえ・・・机にどっか~ンと当たる

扉の位置がめまいのせいでわからず、変な方向で止まる。ええっと扉どこ?と手探りで

探す状況。

 

snow、そんなんで車通勤できるんか?

と聞かれ、復帰までには何とか・・・・と言ったところ、家が近いし送迎するわ!とおっしゃってくれました。(感涙!!!)

その節は本当にありがとうございました!!

(このブログ見てないでしょうけれども‥‥)

これなかったら、おそらくは復帰はもっと遅れたはず。電車でも通勤はできるのですが

この頃は一人で電車には乗れませんでした。

車の運転の方が先にできるようになっていたと思う。術後2か月くらい。

電車はさらに遅れて、術後半年後くらい。

車に乗っけてもらいながら、家までのドライブ。

この環境もすごくリハビリになっていました。車の中だと騒音も少ないし、あ、こうい

う声なんだとか、今こういうことを喋ってくれてはるんやな、とか。この言葉はこうい

う聞こえ方するんだなとか。

車の送迎だけではなく、リハビリにまで付き合ってくださって・・・

本当に本当にありがとうございました!!

 

本当だったらタクシーで来るべきなのですが・・・。

実はお値段だけではなくタクシーに乗ること自体も苦手だったりします。

これも聴覚障害者あるあるかな?

 

 ちなみに、ここまで後遺症のめまいがひどかったケースは稀だそう。

年に1回もないケースだそうで・・。今までで2件3件あったかどうか、と

いうことらしい。その2、3件もやはり全員高齢者だったそうで。

高齢者故に治りが遅かったんですが、snowさんの場合なぜかわかんないんですね~

って言われました。

体力ないからです。ハイ。

タクシー乗らないからです。ハイ。

 

けど何が起こるかわかんないですね・・・ホントに。

 

こないだのマッピングの時に、成人でも両耳人工内耳が認められて、ボチボチ

する人が増えてきましたがどうされますか?と聞かれ

「う~~~ん・・」としか言えませんでしたわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コクレアからニューズレターが来た! 2017年9月号

コクレアからニューズレターが来た。

 

このニューズレターは妙におもろい。

 

前回は、ニュークレアス6の割引を延長します!っていうやつだった。

割引はもうしません、って言っていたのに、再び割引延長!

しかも目覚まし時計も付けちゃいます!!みたいな。

 

なんかTVショッピングを見ているよう。

一つ買うとおまけにもう一つ!!みたいな。

目覚まし時計付けちゃいます!って、なんですのん。

 

で、この目覚まし時計付きが、先着100名様限り、だったと思う。

きっと売れたんだな。

それか新しく人工内耳装着した人が、コクレアのいろんなセットが入ったカバンを

開けたら目覚まし時計が入っていたんだろうか?スカル型とハート形とシンプル型

の3種類だったような気がする。カバン開けてスカル入ってたら腰抜けるわ。

どんな呪いやねん。

 

で、今の「おまけ」がアクアプラスという人工内耳を装着したままお風呂とかプール

に入ることができる防水カバーと・・・・・・・・。

ええっと、コクレアロゴ入りタオル・・・・・・・???

お手入れタオル。

コクレアロゴが入ったお手入れタオル・・・。

どうでもええけど、コクレアのロゴって巻貝みたいな形やねん。

それを90度動かしたら・・・。ごめんなさい。ホントにごめんなさい。

恩人のようなコクレアやのに。

ごめんなさい。

 

で、タオル。

 

わあ、このタオルめっちゃ素敵!

このタオルがほしいから買っちゃおうかしら!!

 

っていう人いるんだろうか?

一番安く買っても529,200円やで?

 

多分マイクロファイバークロスなんでしょうね。

今どき500円のスマホ画面保護シール買っても、中に小っちゃいマイクロファイバー

クロス入っているぞ?

 

防水カバーはいいなと思う。

ニュークレアス5は使い捨ての防水カバーなんだけど、コレが結構高い。

使い捨てじゃない防水カバーは惹かれる。

けど、お手入れタオル。

えらい目覚まし時計から比べたらシンプルやな。

 

 

 

で、お手入れタオルよりびっくらこいたのが、

KANSOサウンドプロセッサ発売っていうの。

 

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んあ?

 

だいぶ前にリリースされていたけど、全然出てこないから、結局国内では販売されない

んだろうな~と思っていた。リリース去年じゃなかったっけ?

しかも日本語の「簡素」から来ていたとか。

日本語由来の名前がついていながら、全く日本国内に流通する気配なかった。

 

んあ?

 

販売するの?

しかも販売記念価格が2018年1月15日まで。

また割引かいな。

定価なんぼやねん。

っていうか「定価」ってあるの??

 

あと、充電式じゃあないんや。

使い捨て電池オンリー?

補聴器だと電池1個で2週間から1か月持っていたと思う。

人工内耳は電池2個が1日で寿命を迎えるんよ。

電池代なんぼいるねん。

「髪にそっと隠れ、目立ちません」って、ほな髪ない人どないすんねん。

装用シーンの例で「お友達とパーティで」って人生で何回あるのか。

お友達とのパーティではKANSOを付けて、日常生活ではニュークレアス6

を付けますの、っていう人何人いるのか。

 

 

 

 

こちらはお手入れタオルついていないそう。

 

どちらにしますか?

 

お手入れタオルつきニュークレアス6

おまけなしKANSO

 

今、ニュークレアス7がリリースされているらしい。

どっちかっていうとそっちの方がいつ販売されるのか知りたい。

それこそがニューズ!!

これから手術します、初めて人工内耳装着します、っていう人にしたら

ニュークレアス7販売が1週間後だったので、ニュークレアス6を装着することになり

ます、って言われたらなんとも複雑な心境よね?

 

 

 

ほんっとにコクレアのニューズレターは面白いなと思う。

コクレア大好き!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手術を思い出す~その3

人工内耳の手術が昼過ぎ位に始まって、終わったのは夕方。

この日の夜は辛かった。

 

何が辛いって、寝返りが打てないこと。

いや、多分打てるんですわ。仰向けとうつ伏せと、手術してない方を下にした横向き。

けど怖い。ちょっと動いたらズキッってくるし。

なので夕方からずっと仰向け。

 

そうすると・・・臀部が・・お尻が痛い。

寝返り打ちたい、けど怖い。お尻が痛い。だんだんずっと重心がかかっている部分が痛

くなってくるんです。

まるで全身で正座しているかのような痛みとしびれ。

 

あ~~~

寝返りって大事なんや。普段は無意識に寝返りしているけど・・・。

寝返り打てないと褥瘡なるもんね。そうかこういう事か・・・。

 

ウォーターベッドとか用意してくれへんかな~~~。

寝たことないけど。

 

で、とうとう我慢できずに夜の見回りに来た看護師さんに訴えました。

そしたら、え?っていう顔されました。

そんなん、勝手に打ったらいいやん、体位変換したらいいやんみたいな。

・・・・・

そらま~、小学生とか朝手術して、夕方には起きてトランプしているもんな。

 

なんか体が怖がって、動けないんです~

 

って言ったら、自分でベットの柵持って、腕の力で動いてくださいと。

 

どうやって?ああ、左を手術しているから、左手で反対の柵をつかんで、こう体動かす

んですね。んしょ・・・。

ん?

右手に点滴打っているから、点滴している腕が下になっちゃう。

結局腕がすぐにだるくなる。

で、仰向けに戻る。

 

臀部が、アンタ重いんじゃ、と悲鳴を上げる。

 

そんなこんなで、病室の窓から朝日が差し始めたころには、臀部がもう・・・。

手術している部位より痛いことになっておりました。

アタシ、どこ手術したんだっけ?

 

そして、朝ごはん。

なんと普通食でした。

 

これもビックリ。

 

ま~消化器系の手術じゃないもんな~~。

でも食パン2枚もあるよ・・。臀部にこれ以上重くなる気かって怒られるよ。

 

ちょっと覚えていないのですが、術部、多分ボンドみたいなので止めておりました。

最近ホッチキスが多いからそうなんかな、って思っていたのですが、接着剤みたいな

のでした。へ~~~。

ま、ホッチキスだと頭蓋骨に刺さるもんね。

 

そして、皮膚の内側は、後日体内で溶ける糸で縫っているのですが、私の場合

何故かこの糸が皮膚の外側にもちょっとだけ飛び出しておりました。

術後、なんかかゆい、チクチクする、違和感ある、と見てもらったところ、1~2ミリ

ほど飛び出しておりました。皮膚の外側のは溶けてなくならないそうですわ。

そういうこと2~3回あったかな。

ハサミでチョンと切ってしまうと、びっくりするくらい違和感消えるので、また次飛び

出したら自分で切ってもいいですか?って聞いたら、当然ダメですと。じゃあ、家族か

誰かに切ってもらうのは?と聞くと、それもダメです。医療行為なので、と。

ま、ハサミ手渡されて、頭から出ている糸切って、って言われたらびっくりするわな。

服の糸くず切って、って頼まれた時も、服本体切っちゃったらどうしよう、ってちょっ

と緊張するもんな。

 

そして私、人工内耳の手術をする前は、イメージが、「脳に電極を刺す」だったんです

ね。開頭手術をして、脳に電極棒を差し込んでそこから刺激を与えて音を認識する。

と・・・。

そんなこと全然ありませんでした。耳よりの頭蓋骨にちょっと穴開けて、そこから蝸牛

にクルクルとやわらかい電極通すだけです。

そして臀部が痛くなる、ということです。(←違うやろ)

 

あんま医学的なことはわからないけど、せっかく耳にも穴があいているんだから、

そこから電極を刺すことができるようになったら、多分日帰り手術もできるし

もっと人工内耳してみよっかな、っていう人も増えるだろうなあ。

 

そして耳の後ろ3㎝くらいの位置にマグネットが付いた受信部分を頭蓋骨と皮膚の間に

埋め込んで、体外装置と引っ付けて使うことになります。補聴器のような耳にかける

部分にはマイクとバッテリーが付いています。

なので体内装置のバッテリーがいつか電池切れになる、ということもありません。

 

で、この体内に埋め込んでいる装置は、人体に無害なシリコンと金属部分はプラチナ

でできているそう。このプラチナが結構するそうな。

なので、

今付けている時計百何万するんですよ~

みたいな会話を聞くとき、snowは「え~凄いですねえ」と言いつつ、密やかに

「ワタクシ、プラチナを埋め込んでいるのですよ。オホホ・・」なんて思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人工内耳手術の麻酔

 ちょっと追加。

 麻酔について。

 

 2~3回呼吸したら意識飛ぶって書いちゃいましたが、気絶とかそういう感じでは

ないです。

 例えるなら、完徹して、仕事も終わって、やっと寝られる!お布団!!という

直前のような感じ。あああ、めっちゃ眠たい、やっとやっと寝られる!みたいな。

 

 なかなか気持ちよろしいですよ。

 

 マイケル・ジャクソン不眠症で、麻酔を睡眠薬代わりにしていたそうですが、納

得。

 

 話はぶっ飛びますが、snow、全身麻酔(腰椎麻酔付きバージョン)も部分麻酔も

人工内耳の全身麻酔(腰椎麻酔なし)もすべて経験済みです。

 笑気ガスも経験済みです。

 もちろん歯医者の麻酔も経験済み。

 どんな人生や?

 

 いいですよ。麻酔。

 

 寝ている間の時間っていうのも全く感じないです。

 なので、寝た、と思った瞬間起きる時間がやってきます。

 

 なので、寝不足解消・・・にはならないかな。

 それがちょっと残念。

 

 

 

手術の始まりから翌日まで~思い出してみる その2~

 そんなこんなで、自分の手術室を間違えておりましたが、なんとか本当の自分の

手術室に入ることができました。

 ちゃんと、頭蓋骨のMRIの写真も貼ってあり、患者名も私の名前です。

 

 手術の前に、術後の回復ってどれくらいですか?ってSTさんに聞いたら、「小学生と

かは、朝手術受けて、夕方にはもう起き上がってトランプしたりしていますよ。」と。

 あ、そんなら、そんなしんどくないかな?痛くないかな?と楽観視しておりまし

た。

 うん、自分の年齢忘れてたね、小学生と30代半ばは違う。うん。

 

 麻酔は全身麻酔でした。

 確か酸素マスク付けて、3回くらい呼吸したら、意識は飛び、次に目が覚めたときに

は、もう手術終わっていました。

 実際の手術時間は3時間半から4時間。

 お昼過ぎに始まって、夕方前に自分の病室に戻ってきたかなという感じ。

 

 手術室に入る前は全く体に管は繋がっていませんでしたが、戻ってきたときには点滴

3本くらいぶら下がって、導尿と、酸素マスクが繋がり、足には血栓防止のきつめの靴

下とフットマッサージャーが付いていている状態。

 酸素マスクが結構私には苦しかった。水分が取れないので喉も口もカラカラなのです

がそこにずっと空気が入り続けている感じ。呼吸はこちらのペースでする方が楽かもし

れない。酸素マスクは術後2~3時間で外してもらえます。

 これを外してもらったらだいぶ楽になったかも。

 術後の痛みは、これだったら我慢できるという感じ。もちろん痛み止めが点滴に入っ

ていると思う。

 フットマッサージャーがなかなかいい仕事をしていて、キュウ~~~っと締め上げた

あとにフッと空気が抜けるのですが、その瞬間に血が体を巡るのでズッキ~ンと術創

に痛みが走るんです。血栓防止するために大事だとは思うんだけど、結構しんどい。

 これは術後から翌日の朝まで続きました。

 

 導尿は全く感覚なし。これがついているとトイレに行きたいという感覚もないので

楽です。もうずっと付けておきたいくらい。

 点滴も痛みはないのですが、翌日朝までは看護師さんが夜中も点滴の交換に来てくれ

ます。

 

 この時はめまいがあったので、特にしんどかったのですが、

 「絶対に夜の10時にトランプするまで回復なんて無理!」って思いましたわ。

 小学生に敗北・・・。

 

 夜の10時どころが次の日の朝までウンウン唸っておりました。

 朝にはずいぶん楽になりますし、立ち上がってご飯食べることもできます。

 

 めまい起こしているせいで、立ち上がってもフッラフラでしたが。

 こんなグラグラ揺れている状態でトランプなんかよおできない。

 

 小学生どころが中学生にも高校生にも敗北したことを悟った日々でした・・・。